イスラエルのIMI(現IWI)が製造するマグナ無断を使用する民間市販向けオートマチックピストル。
設計はアメリカのマグナムリサーチ社が行い、設計当時(現在も)満足な製造設備を持たない同社が
製造コストが比較的安くガスオペレーションメカニズムを組み込んだ小火器の製造で実績のあるIWI
に製造を依頼し、以来IMI製造、マグナムリサーチ販売と言う流通形式となっている。
アメリカでは「最も実用的なマグナムオート」として自衛用、娯楽用として絶大な人気を誇っている、特に
新しい大口径ハイパワーモデルはビッグボア信仰の根強いアメリカではニューモデルが発売される度に飛ぶ
ように売れるという。
弾種は一般的な357マグナム、44マグナム、バイオで有名となった50AE、そしてあまりメジャーではないが
50AEのケースをボトルネッキングして44マグナムの弾頭を装着した440コーボンが存在する。
見た目のインパクトの強さから映画やアニメ、ゲームといったメディア媒体に頻繁に登場し、主人公や
悪役など様々なキャラクターの手に握られている、ここ10年ほどはMGSシリーズやロストユニバースなど、
女性キャラに持たされる事も多い。
特にバイオハザード2発売当時は作中最強の拳銃と言う事を強調する為か、「対戦車拳銃の異名を持つ」、
「片手で撃つと肩を外す」、「常人では扱いが難しい」、「世界最強の軍用拳銃」などの誇張表現が多用
されたがいずれも事実とは異なり、普通の人が片手で撃っても手首が痛くなる程度で脱臼するなどまず
あり得ず、戦車に撃っても塗装を剥がす程度の効果しかない、また実用性は著しく低いので軍用正式になる
可能性はまず見込めない。
ただ、357マグナムモデルはシリーズ中最も実用性が見込める機種であり、ポーランド軍の特殊部隊(GROM)
の装備展示の中に並んでいた例がある。
スターバック(2009-05-05)